効果(課題)
<発明の整理に有効な3つの観点<発明の構成要件の整理<特許出願用書面の作成に必要な基礎的事項
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技術者や発明者は、発明の効果についても、既述の「しがらみ」の範囲で所望の効果が達成されることで満足してしまう傾向が強いようです。
しかし、このように達成される効果は、想定されている適用分野および構成の発明で達成される効果の全てであることは少ないと思われます。
そして、むしろ、技術者や発明が確認したり認識した効果以外の効果を積極的に達成したり高めるとの観点の発明の方が、技術的な意義や価値が高く、産業の発達にも多いに寄与する基本発明や大発明となり得る可能性が高いものと思われます。
さらに、発明の効果がさらに高められ、あるいは相乗的な異なる効果が達成される下位概念の発明については、同じ効果を達成するためであっても、適用分野毎に異なる構成を見い出すことができる可能性があります。
一方、複数の発明の効果(課題)が認識・表現・用途の限定の有無等の観点で異なっても、これらの複数の発明は、適用分野および構成が実質的に同じである場合には、同一発明です。
例 ポリエチレンで被覆されて構成され単で共通する電線の2つの発明については、「絶縁性の向上」を効果とする一方の発明と、「良好な高周波特性の達成」を効果とする他方の発明とは、これらの効果の何れもが「ポリエチレンによる被覆」によって実現されるために、同一発明に該当します。
したがって、技術者や発明者は、発明の効果(課題)構成に関しても、上記「しがらみ」の範囲を超えた多用なバリエーション(特に、認識されていない効果を積極的に達成したり高めることができる発明の余地があるとの視点)を意識するようになって頂きたいものです。
また、効果は、「発明の同一性」の観点の1つであるため、適用分野や構成が同じである(あるいは類似する)場合であっても、効果が異なる場合には、既述の通りに必ずしも同一の発明ではありません。このような効果(課題)が異なる多様な発明を包括的に権利範囲として含む広い特許の取得を心がけましょう。
以下、既述の3つの観点を用いて有効かつ効率的に実現可能な発明の整理の一例を示します。
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