3つの観点を用いた発明の整理の一例
<発明の整理に有効な3つの観点<発明の構成要件の整理<特許出願用書面の作成に必要な基礎的事項
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下記の第一の部材および第二の部材から構成されるシェーバは、「適用分野」、「構成」、「効果(課題)」の3つの観点で後述する通りに整理可能です。
・ ひげが導かれる穴として形成された固定刃を複数有する第一の部材
・ その第一の部材に摺動しつつ回転することによってひげを切断する回転刃が形成された第二の部材
@適用分野に関する検討
ひげは、これに限定されるべきなのでしょうか。固定刃の穴に導かれ、かつ回転刃によって切り落とすことが可能であるならば、線状・棒状・突起状の多様なものにも適用可能のはずです。
ここでは、このような観点で、例えば、ひげに代わる毛玉に展開することが可能です。
A構成に関する検討
ひげ・毛玉は、それぞれ材質、形状、寸法、切り落とすことができる環境条件その他の属性に相違があります。
したがって、固定刃と回転刃との何れも、これらの属性の相違に多様に適した材質、形状、寸法、構造等によって構成されることが望ましいと思われます。
例えば、穴の形状だけではなく、「固定刃の数が必ずしも複数である必要はないのでは?」、「回転刃は必ずしも回転しなくてもよいのでは?」等々の観点でも、適用分野等との関連性において構成の整理や検討が可能です。
ただし、このように想定される全ての適用分野に対応した構成は、必ずしも共通の1つの構成である必要はありません。
むしろ、「技術的思想の創作」である「発明」として「概念」として言葉で表現できることで十分です。
もちろん、共通の構成として実現できればより望ましいのですが、適用分野の相違によって概念面で単一の構成として表現できない場合には、構成が異なる発明として表現できることが望ましいと思われます。
B効果(課題)に関する検討
上記シェーバの場合、認識された効果である「皮膚に傷がつくことなくひげそりが連続的に柔軟に実現される」以外には、効果(課題)を見いだすことができないと思われます。
また、下位概念の発明のうち、例えば、切断されるべき線状体・棒状体・突起を固定刃の穴の中に効率的に導くことによって、ひげそり等の効率を高める発明については、シェーバーの場合では、「多様に異なるひげの方向に対する適応が可能となるように、固定板のアングルの自在な変更を可能としたり、個々の穴の形状をテーパ状とする」ことによる構成の改良が考えられます。
しかし、毛玉とりの場合には、同様に毛玉を効率的にとるためには、毛玉その物が固定刃によって押しつぶされる可能性が高いために、例えば、「固定刃の穴の中に毛玉をバキュームにより回転刃が回転する領域に吸い込む機構」の適用が考えられます。
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